【野菜づくり】2021年春夏 家庭菜園でサツマイモ(紅赤)の無肥料自然栽培に取り組む

【野菜づくり】2021年春夏 家庭菜園でサツマイモ(紅赤)の無肥料自然栽培に取り組む

紅赤(べにあか)について

紅赤は、1898年(明治31年)に埼玉県さいたま市浦和区(旧木崎村)の農家の山田いちさんが畑で偶然発見したサツマイモです。

当時はとても甘いイモとして人気を博したそうですですが、年々生産量が減り、一時は「幻のサツマイモ」と言われていたとのこと。

近年は紅赤発祥の地であるさいたま市(旧浦和市)で伝統作物としての栽培が復活しているようです。

紅赤は油との相性が良く、天ぷらなどにするとより一層美味しく食べられるとのことなので、揚げ物好きの私としては是非賞味してみたいと思い、栽培にチャレンジすることにしました。

栽培過程

無肥料かつほぼ放任で栽培しましたが、とても美味しいサツマイモ(紅赤)を収穫することが出来ました。

栽培過程を以下の表にまとめました。

日付生育状況作業詳細反省点
2月27日土づくり畑にバーク堆肥をまく
3月15日苗を2束(40本)注文ネットを利用して取り寄せ
2束で2260円(送料込み)
長さ4.5mの畝に株間30㎝で植える場合、1束(20本)で十分だった
4月4日畝立て畝幅70㎝、高さ20㎝、長さ4.5m
黒マルチで覆う
5月14日苗が届く
5月15日苗に元気がない状態苗の植え付け株間30㎝、合計15本
7月8日順調に生育初回のつる返し
9月23日初収穫収穫量の目安は1株当たり800g~1㎏畝の高さが足りなかったのか、形が不揃いだった
10月16日
終了最後の1株を収穫

苗の植えつけ

3月15日にネット発注しておいた紅赤の苗が5月14日に届きました。

サツマイモは1つの畝(約4.5m)で栽培する予定でしたが、初心者の私は苗の必要量が想像しきれなかったため、とりあえず2束(40本)注文しました。

結果的にはこれが多過ぎで、4.5mの畝に30㎝間隔で植えることが出来たのは15本でした。

残りの苗は地主さんにもらっていただいたり、裏庭でプランター栽培をすることにして何とか捌きましたが、何事もやってみないと分からないものだなと実感しました。

わりばしを斜め45度にさして植え穴をあけ、メジャーで30㎝の間隔を測りながら苗を植えていきます。

約4.5mの畝に15本の苗を植えました。

植え付け直後は苗がへたっていて心配しましたが、数日後には元気になっていました。

成長過程

サツマイモは、植え付け以降はつる返しくらいしかやることがなく、栽培が簡単という印象でした。

2021年5月30日

元気な姿に期待が膨らみます。

2021年6月6日

株の境目が分からなくなってきました。

2021年6月20日

畝を覆いつくすほどに成長しました。

2021年7月8日

初回のつる返しを行いました。

2021年8月21日

何度目かのつる返し。

収穫

マルチ栽培の場合は、9月中旬以降に収穫が可能です(マルチなしの場合は10月上旬~11月下旬)。

今回は9月23日に初収穫。以降数回に分けて収穫を行っています。

まず、つるを切ります。

株から少し離れたところにスコップを入れて掘ります。

畝の高さが足りなかったのか、あるいは土が固かったのか、丸形のサツマイモも採れました。

当日の収穫はこんな感じ。

子供は自分専用のイモ堀場で大はしゃぎ。

玄関の外に新聞紙を敷き、一週間ほど陰干ししました。

栽培後記

もともとサツマイモは、肥料をまきすぎるとつるばかり茂ってイモが少ない「つるボケ」になるので、肥料の量を少なくすることが栽培のセオリーのようです。

ですので、サツマイモについては無肥料でもいけるのではないかと思っていましたが、ほぼ予想通りの結果にほっと一安心です。

ただし、お店で売っているようなきれいな姿のサツマイモはあまりなく、一部は桃のような円形のイモもあったことに驚きました。

畝の高さが足りなかったことなどが原因として考えられるので、来年はもう少しきれいな姿のイモを多く収穫できるように取り組みたいと思います。

また、子供もとても楽しそうに収穫をしていましたので、親子のコミュニケーションツールとしても機能していたような気がします。

とは言え、つるの下にはゲジゲジなど多種多様な虫が生息していたので、苦手な人はご用心かな・・・。

収穫したイモはシンプルにふかしたり、天ぷらやスイートポテトにしたりして美味しくいただきました。

また、イモを数個残して次回用の苗をつくろうと思っています。

(おわり)