【野菜づくり】2021年秋~2022年春 家庭菜園でイチゴの無肥料自然栽培に取り組む

【野菜づくり】2021年秋~2022年春 家庭菜園でイチゴの無肥料自然栽培に取り組む

はじめに

甘くておいしいイチゴは、我が家でも子供たちに大人気です。

これまで私にとってのイチゴとは、「スーパーで買うもの」でしたが、せっかく畑を借りたし子供からもせがまれたので、ホームセンターから苗を買ってきて栽培に取り組むことにしました。

イチゴといえばクリスマスケーキの上に乗っかっているイメージが強く、何となく冬が旬というイメージを持っていましたが、これはハウスを利用した促成栽培によるイチゴで、露地栽培での旬は5~6月(一季なりの場合)とのこと。

イチゴを商業的に生産する場合は農薬の使用が一般的のようですが、事前に図書館やネットで調べたところによると、趣味の家庭菜園レベルであれば無農薬で十分対応できそうです。

また、無肥料でのイチゴ栽培の事例も散見されましたので、私もイチゴの無肥料自然栽培をやってみることにしました。

2022年10月 ~苗の植え付け~

今回は2種類のイチゴを栽培することにしました。

まず、オーソドックスな露地栽培用として「宝交早生」をチョイス。

「宝交早生」は、果肉が柔らかく輸送が難しいため商品としては流通していないものの、丈夫で育てやすい家庭菜園向きの品種だそう。

放っておいてもそこそこ育つとの特徴に魅かれ、導入を決定。

宝交早生の苗

まだ黒マルチは使用しません

また、ハウス栽培同様に休眠の浅い品種を利用した家庭菜園での半促成栽培用として「章姫」をチョイスしました。

「章姫」は静岡県生まれの品種で、「久能早生」と「女峰」の交配によって生まれました。

荻原章弘氏が一人で開発・育成を行い1992年に品種登録、2002年に「紅ほっぺ」が登場するまでは静岡県の主力品種でした。

果実は細長い円錐形とのこと。その姿を実際にこの目で見てみたいものです。

「章姫」の苗
こちらは黒マルチを張ってから植え付け

幅90㎝の畝に株間30㎝で苗を植え付けました。

2021年12月~2022年1月 ~休眠期~

イチゴは、気温が5℃以下になると休眠します。その深さは品種によって大きく異なり、休眠が深い品種では1000時間も必要になるのに対し、休眠の浅い品種では100時間程度とのこと。

農研機構のサイトを参照したところ、中休眠性の宝交早生は500時間程度で、浅休眠性の章姫の休眠は「ごく浅い」ようです。同じく浅休眠性の「女峰」が250時間以下とのことですので、章姫もそれくらいでしょうか?

休眠期の主な作業は枯葉の除去です。放っておくと病害虫が発生する原因となるので、見付けたら摘み取ります。

イチゴは寒さで紅葉しますが、紅葉した葉は生きているので摘み取ってはいけないとのこと。

宝交早生の苗
章姫の苗

2022年2月 ~換気オービロンで半促成栽培(章姫)~

黒マルチと換気オービロンを併用して温度を上げることで、収穫のスタートを早めることを狙います。

換気オービロン

畝の長い辺にトンネル用支柱を50~60㎝間隔で差して、骨組みを作ります。

骨組みはこんな感じ

上から換気オービロンを被せ、洗濯ばさみ等で固定します。

換気オービロンを被せたところ

換気オービロンは、花が咲いたら外します。

2022年3月 ~畝の様子~

「章姫」は換気オービロンの中で完全に休眠から覚めているようです。

「章姫」の苗

一方、「宝交早生」は、素人目にはよく分からないものの、ようやく休眠から覚め始めたというところでしょうか。

「宝交早生」の苗

2022年4月 

4月2日 ~黒マルチを張る(宝交早生)~

通常の露地栽培を行っている宝交早生が完全に休眠から覚め、葉が立ち上がってきましたので、黒マルチを張って一気に地温を上げていきます。

葉が立ち上がってきました

畝の上から幅135㎝の黒マルチを被せます。

黒マルチを被せたところ

指でマルチに穴をあけ、株を引っ張り出します。

いい感じに仕上がりました

4月2日 ~換気オービロンを外す(章姫)~

3月中旬にイチゴの白い花の開花を確認していたため、この日に換気オービロンを外しました。

ところどころ白い花が咲いています

保温の効果はあったようで、株がだいぶ大きくなっています。

無肥料ですが生育は順調です

4月8日 ~イチゴの「果実」が現れる~

私が野菜栽培をしていて喜びを感じるのは、努力の成果を目に見える形で確認できた時です。

こちらの果実はまだごく小さいですが、「章姫」の特徴である円錐形になっています。

「章姫」の果実

4月16日 ~「章姫」の果実が赤く色付く~

ようやくイチゴらしくなってきました

こちらは果実が裂けたようになっています。鳥につつかれでもしたのでしょうか。

原因は不明です

こちらは「宝交早生」の果実です。「章姫」と比べると成長はゆっくりのようです。

「宝交早生」の果実

4月23日 ~畝にワラを敷く~

イチゴの畝っぽくなってきました

麻ひもとプラピンを使ってワラを固定しました。

「章姫」はポツポツと収穫可能な果実が出てきました。

4月24日 ~「章姫」の初収穫

ようやく「章姫」を初収穫。

小粒ながら甘みと酸味のバランスが程よく、子供たちにも好評でした。

4月29日 ~鳥除けのため防鳥ネットを張る~

付近にはカラスが多いので、果実を守るために防鳥ネットを張りました。

「宝交早生」の果実はまだ赤く色づいてはいないものの、かなりの大粒です。

2022年5月

5月5日 ~「宝交早生」の初収穫

写真右端の「章姫」と比べると、幅広で角ばった形をしています。

章姫よりやや酸味が強いと感じましたがしっかりと甘みもあり、トータルではさっぱりとした味わいと感じました。

おわりに

家庭菜園の露地栽培であれば、イチゴは無肥料栽培でもそれなりに収穫できることがわかりました。

露地栽培でオーソドックスに育てた「宝交早生」はかなりたくさん収穫出来ましたが、半促成栽培の「章姫」は収穫がかなり少ないと感じました。

また、「章姫」は7月下旬になっても花が咲き、ポツポツと果実が出来ていました。

今年の5月は雨が多かったせいか「灰色かび病」にかかった果実も多くみられました。

見つけ次第取り除いていったものの、被害はそれなりに大きかったような気がします。

次のシーズンは半促成栽培は行わず、自然に任せた栽培に集中しようと思っています。

(おわり)