【はじめる準備】2021年3月14日 畝を立てる
はじめに
畝の立て方については主に、書籍「藤田 智の菜園スタートBOOK 春夏編/藤田 智 著/NHK出版(2009年)」を参照して作業しました。
畝とは
畝とは、野菜のタネをまいたり、苗を植え付けたりするために土を細長く盛り上げた、いわばベッドのようなものです。
平地では東西方向に、傾斜地では大雨での土砂の流出を防ぐために等高線に沿って立てます。通常は高さ5~10㎝ですが、水はけの悪い場所では20~30㎝と高めに立てると、湿気による害が軽減できます。
畝を立てるメリット
- 水はけがよくなる
- 通路と畑の区別がはっきりする
- 管理作業がしやすくなる
- イモ類は、イモができやすくなる
畝立ての鉄則
- 事前に土を良く耕し、ほぐしておく
- 石灰・堆肥・肥料を入れて、養分たっぷりのふかふか土を作っておく
- 畝を立てたら、表面を平らにならす
実際に作業してみた
当日はおそらく10mを超える強風でしたが、週末菜園ティストの身分では休日にある程度作業を進めておかないと準備が間に合わないと焦り作業を強行することにしました。
ちなみに私は今回、かなり無謀かなと思いつつも固定種による無肥料無農薬栽培をやってみようと思い、土に肥料は入れていません。
13時ごろに畑に赴き作業開始。
まず、方位磁石で方向を確認。私は参照したテキスト通りに東西方向に立てる予定ですが、周りの区画では南北方向の畝が多いようです。
確かに別のテキストでは「南北に立てる」と説明されているのを目にしましたので、方向にはあまりこだわらなくても良いのかもしれません。それとも、育てようとする作物によって適正な方向が異なるのでしょうか。詳しいことはよくわかりません。
事前の菜園計画では、幅90㎝の畝を4本、70㎝を1本立てることにしています。
畝幅が90㎝程度になるように、メジャーで計測して、キャンプ用のペグにタコ糸を投げ縄結びで並行に2本張り、作業の目印とします。
ちなみに投げ縄結びはタコ糸の長さの調節が自在にできるので、作業中とても重宝しました。
これが終わったら、土を盛ります。
畝を立てる手順
土を盛る
- 畝の短い辺に溝を切るようにして土を盛る
- 短い辺が終わったら、長い辺の盛り土に取り掛かる
- 張ったタコ糸の外側の土をクワの刃の上に乗せ、タコ糸の内側に積んでいく
- この作業を繰り返して一周すれば、きれいに土が盛れる
土の表面をならす
- レーキを使って、土の表面をならす(マルチを張る場合は特にていねいに)
- 板や塩ビパイプなどで表面を平らにならすと美しさがアップ
- 畝の側面を板で固める
- タコ糸を外す
2時間ほどかかってようやく畝が1つ完成しました。思ったよりはるかに重労働です。
前屈みになってクワを振り続けたため、腰と腕が異常につらかったです。
おわりに
作業を少しでも進行させておこうと、完成した畝にマルチをかけることを試みましたが、強風のため作業途中でマルチが吹き飛ばされてしまいました。
作業する気力を失い呆然としているところへ、様子を見ていたであろう地主さんが助けに来て下さり、何とか吹き飛ばされたマルチを回収。マルチ張りは後日に回すことに。
最後に地主さんから、栽培していたネギをたくさん分けていただきました。さっそくその日の夕食のスープにネギをたっぷり使いましたが、とても美味しく感じられました。
(おわり)